抜け毛が怖くて、シャンプーを1日おきにしていませんか|秋の洗い方の迷いにお答えします
抜け毛が増える9月、シャンプーの回数を減らすのは逆効果になりがちです。洗うと抜ける理由、秋に見直したい洗い方、乾かすまでの流れを宇美町の頭皮ケアサロンHARUがお伝えします。
9月に入って、シャンプーの時間が少し憂うつになっていませんか。
指のあいだに絡む毛。手のひらに残る毛。流すたびに、排水口に集まっていく毛。
「洗うから抜けるのかもしれない」 「今日は洗うのをやめておこうかな」
そう思って、いつのまにか1日おきの洗髪になっていた。サロンでお話をうかがっていると、秋にはこのパターンがとても多いのです。
まだ暑い日が続いている福岡で、洗う回数を減らすのは、正直なところ気持ちのいいことではないと思います。それでも「抜けるよりまし」と、がまんしてしまう。そのお気持ちは、痛いほど分かります。
けれど結論からお伝えすると、抜け毛が気になる時期こそ、洗う回数はいつも通りのほうがよいのです。
この記事では、なぜ洗うと抜けるように見えるのか、そして抜け毛が増える秋に見直したい洗い方の順番を、順を追ってお伝えします。
「洗うと抜ける」は、半分だけ正しい

まず、洗ったときにたくさん抜けるのは、思い込みではなく本当のことです。ここを否定されると、かえって不安になりますよね。
ただ、正確に言うとこうなります。
シャンプーで抜ける髪は、シャンプーのせいで抜けたのではなく、もともと抜ける準備ができていた髪です。
髪には、生えて・伸びて・役目を終えて抜ける、という生え変わりのめぐりがあります。役目を終えた髪は、次の髪に場所をゆずるため、頭皮からはずれる準備に入ります。この状態の髪は、ちょっとした力で外れます。
つまり、シャンプーは抜ける髪をつくっているのではなく、抜ける準備ができていた髪をまとめて連れて行っているだけなのです。
💡 豆知識 洗わない日をつくると、その日抜けるはずだった髪は頭に残ります。そして次に洗った日に、2日ぶんがまとめて出てきます。「洗ったらいつもの倍抜けた」と驚く原因の多くが、これです。減ったのではなく、後ろにずれただけなんですね。
これは、洗う回数を減らしても抜け毛の総量は変わらない、ということでもあります。むしろ、まとめて出てくるぶん、精神的な衝撃は大きくなります。
「洗わない日をつくったのに、次の日もっと抜けた」。この経験をして、さらに不安になってしまう方は本当に多いのです。
洗わないことで、頭皮のほうが不利になります

回数を減らすと、抜け毛が減らないだけでなく、これから生えてくる髪にとっての土台が不利になります。
9月の福岡は、まだ汗をかく季節です。皮脂も出ます。それを1日以上そのままにしておくと、頭皮の上で汚れと混ざり、においやかゆみのもとになります。整髪料をお使いなら、なおさらです。
土に例えると分かりやすいかもしれません。これから種をまく畑に、古い落ち葉や枯れ草を積んだままにしておくと、次の芽が出にくくなります。頭皮も同じで、これから生えてくる髪のために、地面をきれいにしておくことが先なのです。
秋の抜け毛の時期にやるべきことは、抜けるのを止めようとすることではありません。抜けたあと、次に生えてくる髪のための土台を整えること。この順番を間違えないでください。
もうひとつ、洗わない日をつくると起きがちなのが、次に洗うときに強くこすってしまうことです。2日ぶんの汚れを落とそうとして、つい力が入る。これは頭皮にとって、いちばん避けたい負担です。
毎日ふつうに洗って、やさしい力加減を保つ。この地味なやり方が、いちばん頭皮にやさしいのです。
ちなみに「洗いすぎもよくないと聞いた」というご相談もよくいただきます。これは、1日に2回も3回も洗って、そのたびに強くこすっている場合の話です。1日1回、やさしく洗うぶんには、洗いすぎにはなりません。まだ汗ばむ日が続く9月の福岡なら、なおさら毎日で大丈夫です。
不安なときほど、極端なほうへ振れてしまいます。「毎日、やさしく、しっかりすすぐ」。この真ん中が、いちばん頭皮には合っています。
秋に見直したい、洗い方の4つ

回数はそのままで、代わりに見直したいのが洗い方です。4つだけお伝えします。どれも今日からできます。
- お湯だけの予洗いを、1分ほどとる。 シャンプーをつける前に、お湯だけで頭皮をしっかり流します。実はこれだけで、汚れのかなりの部分が落ちます。予洗いが足りていると、シャンプーの量も、こする力も少なくて済みます。抜け毛が気になる時期に、いちばん先に手をつけたいのがここです。
- シャンプーは、手のひらで泡立ててからのせる。 原液を直接頭皮につけると、その一点だけ洗浄力が強く当たります。泡にしてからのせると、力を入れなくても全体に行き渡ります。
- 洗うのは髪ではなく、頭皮。指の腹で、痛くない強さで。 爪を立てるのは避けてください。「気持ちいい」と感じる強さが、ちょうどよい強さです。痛気持ちいいは、少し強すぎます。
- すすぎは、洗った時間の倍かける。 秋の頭皮トラブルで意外に多いのが、すすぎ残しです。とくに耳のうしろ、えり足、頭のてっぺんは残りやすい場所。「もういいかな」と思ってから、あと30秒流してみてください。
🌿 今日のワンポイント どれかひとつだけ試すなら、1の予洗いを選んでください。時間もお金もかからないのに、いちばん変化を感じやすいところです。
すすぎについては そのすすぎ、本当に足りていますか?宇美町HARUが伝える正しいシャンプーの仕方 で、さらにくわしくお伝えしています。
実は分かれ道は、洗ったあとの「乾かすまで」

ここまで洗い方の話をしてきましたが、抜け毛が気になる時期に、洗うこと以上に差が出るのが乾かすまでの時間です。
濡れたままの髪は、表面が開いた状態です。この状態でこすれると、髪同士がひっかかって傷みます。タオルでゴシゴシ拭く、濡れたままブラシを通す、そのまま寝てしまう。どれも、抜け毛の時期にはできれば避けたいことです。
順番はこうです。
- タオルは、こすらず押さえる。 頭皮の水分をタオルに吸わせるイメージで、上から押さえます。ゴシゴシは禁物です。
- ドライヤーは、頭皮から乾かす。 毛先ばかりに当てていると、頭皮が最後まで濡れたままになります。根元に風を入れて、指で頭皮を動かしながら乾かしてください。
- 完全に乾かしてから寝る。 濡れた頭皮のまま眠ると、枕の上でこすれ続けます。夏の名残で汗ばむ夜も、乾かしてから休むほうが、頭皮には親切です。
乾かし方のくわしい手順は 毛先ばかり乾かしていませんか?宇美町HARUが伝える『頭皮から乾かす』ドライヤーの当て方 にまとめています。
そして、濡れた髪にブラシを通すのは、この時期はとくに控えめに。抜けかけの髪が多い時期なので、ひっかかりがそのまま抜け毛の量として見えてしまいます。乾いてから、目のあらいブラシでとかしてください。
シャンプーを変えるなら、いつがいいですか

抜け毛が増えると、多くの方が「シャンプーを変えたほうがいいのでは」と考えます。よくいただくご質問なので、正直にお答えします。
まず、変えること自体は悪いことではありません。 ただし、変えるタイミングと変え方には、気をつけたいことがあります。
- 変えるのは、ひとつだけ。同時に複数を変えない。 シャンプー、トリートメント、頭皮用のローションを一度に総入れ替えすると、合わないものがあったときに、どれが原因か分からなくなります。まずシャンプーだけ。ほかは今までのものを使ってください。
- 試す期間は、1か月ほどみる。 髪の生え変わりのめぐりはゆっくりです。1週間で判断すると、季節の変化とごちゃまぜになってしまいます。
- いちばん抜ける9月・10月に変えると、判断が難しくなる。 この2か月はもともと抜ける量が多い時期です。ここで変えると、シャンプーのせいなのか季節のせいなのか、切り分けができません。判断のことだけを考えるなら、落ち着いてくる11月以降のほうが分かりやすいとお伝えしています。
そのうえで、選ぶときに見ていただきたいのは「抜け毛」と大きく書かれた宣伝文句ではなく、洗い上がりの感触が自分に合っているかです。洗ったあとに頭皮がつっぱる、かゆくなる、という場合は、洗浄力が今の季節の頭皮に対して強すぎるのかもしれません。
💡 豆知識 夏用のさっぱりしたシャンプーを、そのまま秋も使い続けている方は多いです。汗の量が変わってくると、同じものが少し強く感じられることがあります。季節でシャンプーを見直すという発想は、意外と持っている方が少ないところです。
朝に洗うか、夜に洗うか
もうひとつ、よくいただくご質問です。結論から言うと、抜け毛が気になる時期は、夜に洗って乾かして寝るほうをおすすめしています。
理由は3つあります。
- その日の汗・皮脂・整髪料を、その日のうちに落とせるから。 頭皮にのせたまま寝ると、枕の上で長時間おかれることになります。
- 濡れたまま出かけずに済むから。 朝は時間がなく、乾ききらないまま外に出てしまいがちです。濡れた髪はこすれに弱く、この時期はとくに避けたいところです。
- 夜のほうが、乾かす時間をとりやすいから。 頭皮から乾かすには数分かかります。朝の数分は、なかなか確保できません。
朝にどうしても洗いたい日は、お湯だけで軽く流す程度にとどめて、夜にきちんと洗う。この形にしておくと、洗いすぎにはなりません。
おうちのケアで足りないと感じたら

ここまでのことをやってみても、「気持ちが落ち着かない」「これで合っているのか自信がない」ということはあると思います。
おうちのケアには、どうしても限界があります。理由はシンプルで、自分の頭皮は、自分では見えないからです。
見えないものに対して、正解かどうか分からないケアを続けるのは、思っている以上に消耗します。秋の抜け毛でお疲れになるのは、抜け毛そのものよりも、この「確かめられなさ」のほうかもしれません。
サロンでできるのは、大きく2つです。ひとつは、頭皮の状態を画面で一緒に見て、いまのやり方が合っているかを確かめること。もうひとつは、おうちでは届かないところまで、時間をかけてやさしく洗い流し、頭皮をゆるめておくことです。
秋の抜け毛の全体の流れ、いつごろ落ち着くのかについては 9月の抜け毛は、いつまで続く?|慌てないための3か月の考え方 をあわせてお読みください。
なお、かゆみ・赤み・強いフケなど頭皮そのものの状態が続けて気になる場合は、美容室ではなく皮膚科などの医療機関にご相談ください。
この記事のまとめ

- シャンプーで抜ける髪は、もともと抜ける準備ができていた髪。洗ったから抜けたのではありません。
- 洗わない日をつくると、次に洗った日に2日ぶんがまとめて出てきます。総量は変わらず、驚きだけが大きくなります。
- 洗う回数はいつも通りに。見直すのは予洗い・泡立て・指の腹・すすぎの4つです。
- 洗うこと以上に差が出るのは乾かすまで。押さえ拭き、頭皮から乾かす、乾かしてから寝る。
- 自分の頭皮は自分では見えません。確かめられないことが、いちばん消耗します。
まずは1回、状態を見てみる

「洗い方、これで合っていますか」。この質問に、その場で答えが出るのがサロンのいいところです。
美容室HARUでは、頭皮診断+カウンセリング+ヘッドスパを、初回限定 ¥1,000(60分)でご用意しています。マイクロスコープで頭皮を一緒に見ながら、いまお使いのシャンプーや洗い方のまま続けていいのかを、正直にお伝えします。
コースや商品を無理にお勧めすることはありません。「今のやり方で合っているか知りたい」という目的だけで、お気軽にお越しください。
頭皮ケアのメニューについては スカルプケア のページをご覧ください。
※ 美容室HARUは美容を目的としたサロンであり、医療機関ではありません。医療行為や特定の変化を保証するものではなく、感じ方には個人差があります。


